クランク選びのススメ 脚からの動力を自転車にダイレクトに伝えるクランク。 クランク、チェーンリング、BB、チェーンを JaJa MAGAZINEオススメとして紹介していこう。

クランク選びのススメ

ピストバイクを組むにあたり、次のステップはクランク選び。
クランクを生産しているメーカーは競輪界で特に支持の高い“スギノ(Sugino)”や日本が誇るシマノのブランド “デュラエース(DURA-ACE)”を定番として、デザインでは他と一線を画すカリフォルニアの“ポール(Paul)“やイタリアの“ミケ(MICHE)”、同じく歴史的信頼性と機能美からステータスすら感じるイタリアの老舗“カンパニョーロ(Campagnolo)”。 最近ではロードバイク界でも台頭が顕著なアメリカはウッディンビルの“エフエスエー(FSA)”、サンフランシスコの“ソーマ(SOMA)”や“SPAM”、“White Industries”、“All-City”等からも続々とピストクランクがラインナップされている。

足元は乗る人そのものを反映するといっても過言では無い程に重要なパーツで構成されており、それ一つで車体全体の印象も大きく変わる。
こだわりのフレームを手に入れても、足元がチグハグなようでは締まりも無くなってしまうと云うものだ。

では、実際にどんなクランクを購入すればよいか。
ここでは実際に各メーカーからラインナップされている製品、かつ国内でも比較的市場に流れている製品を例に挙げて、クランク、チェーンリング、BB、そしてチェーンをJaJa MAGAZINEのオススメと云った視点から紹介したい。


オススメのクランク

スギノ(Sugino)SUGINO75
まず、一つ目にオススメしたいのがSUGINO75クランク。現行生産品であり、市場でも容易にお目にかかれるスギノ製クランクのラインナップの中では硬派な直線形フォルムが印象的で、限定のカラーバリエーションも豊富だ。 価格は素材がスーパージュラルミンという強度の高い熱処理合金を使用しているため、これよりも少し流線型のフォルムを持つ「RD MESSENGER」シリーズの倍額¥23,000前後。 街乗りで体感することはほぼ無いと思われるが、踏み込みのロスを軽減できる効果が期待出来る利点や一歩進んだこだわりのチョイスという意味でもオススメ出来る。
シマノ(Shimano)FC-7710 BB
次にオススメしたいのが、シマノ(Shimano)FC-7710。日本が世界に誇る老舗メーカーシマノが競技向けブランド・デュラエース(DURA-ACE)の中のラインナップ。テーパーがスクエア(四角型)ではなくシマノ独自の規格であるオクタリンク(丸型)となっているので専用のBB(BB7710/BB7700)が必要だが、美しい曲線と足元を引き締めるアクセントとしてその存在感をいかんなく発揮している。機能・性能面ではイタリアの老舗カンパニョーロ社をも凌ぐと云われるデュラエースが放つ、いわば世界屈指ピストのクランクがこのFC-7710なのである。蛇足であるが、自転車になじみが薄い方はシマノは釣り具メーカーという側面を感じるかもしれない。 しかし実は自転車競技界に轟く名声を持つ屈指のメーカーであり、その実力は数々の実績からも伺うことが出来る。
カンパニョーロ(Campagnolo) RECORD Track Crank
そして、このカンパニョーロ・レコードのピストクランクは現行のピストクランクの中で最も高価な最上位グレードだ。ドーム型のスパイダーアームが独特の存在感を放ち、マイルドな印象の中にも強い先進性を伺わせるデザインはさすがの一言につきる。このクランクを装着するだけで車体全体をも大きく引き締めることは確実である。テーパーはSUGINO75等と同じスクエアだが規格が若干違うため、下記に上げるBBとの組み合わせが必須。注意が必要だ。


オススメのチェーンリング

スギノ(Sugino)sugino75 カラーチェーンリング
様々なカラーバリエーションから選べるチェーンリングの定番がSugino75だ。いち早く市場のニーズを汲んで製品化された美しいアルマイト仕上げのカラバリは乗り手の心をはもとより、通り過ぎる人々の目をも楽しませてくれることだろう。街乗り派のファーストチョイスには是非オススメしたい逸品だ。
シマノ(Shimano)FC-7710 チェーンリング
クランクではオクタリンクの一点だけで少し厄介者扱いをしてしまったシマノだが、国際的メーカーともなると覇権争いも激しく、 独自の規格で交戦を張るのは致し方ない戦略であり、目下の宿敵であるカンパニョーロも同じ姿勢である以上、もはや明示的に受け入れなければならない。 しかし、そんな中に於いてもチェーンリングの規格(PCD)についてはシマノもカンパニョーロも独自の路線は誇示しておらず、どのメーカーのクランクとも相性が良い。このチェーンリングもDURA-ACEブランドの名に恥じない技術でピストバイクを支えてくれるので、硬派に組みたい場合には外せない逸品と云える。
ミケ(MICHE) ADVANCED チェーンリング
イタリア・ミケのピスト用チェーンリング。このメーカーのプロダクトはチェーンリング一つを見ても妥協がない。カラーバリエーションも幾つかあるのだが、特にブラックはアルマイトには無いマッドな仕上げ、そこに乗るシルバーの綴り、斬新かつ近未来的なカッティング、いずれをとってもブランドイメージを貫く姿勢が垣間みれる逸品だ。ブラックのチェーンリングで“攻めるたい”ときには是非オススメしたい。


オススメのBB

スギノ(Sugino)BB-SG75
街乗りピストバイクに於いて最もシェアの高いと思われるBBがこちら。価格、流通両面をとっても安定しており、乗り心地(足回り)も快調だ。
ハッタ(Hatta)R9400
競輪界でも人気の高い八田製作所のBB。競輪選手のお下がりを手に入れた場合に付いてる確立が高いBBだが、Sugino製クランクとも規格が合うため汎用性は高い。
シマノ(Shimano)BB7710
先にも述べたがオクタリンクとはシマノ独自の丸型のテーパーである。ロードなどを一般に扱う専門店でピストバイクを組んでもらった場合、扱い慣れの問題や在庫状況があってかシマノ製のBB、クランク、 つまりオクタリンクのセットで組まれることが割と多い。 また、市場にもこの手のクランクは多く流通していることから、一応オススメとしてとして上げておきたい。
カンパニョーロ(Campagnolo) RECORD Track BB
もし、手元にITA規格のカンパニョーロのピストクランクがある場合は迷う余地はない。最高級シリーズ「RECORD」のピスト用BB、これだ。価格は他の2倍程もするが、駆動の中心に座するその存在をニンマリと楽しむのも良し、友人知人に赤裸々に豪語するも良し。これを手に入れたら、BB一つの楽しみも倍増すること請け合いだ。


オススメのチェーン

ケーエムシー(KMC)Z510H カラーチェーン
カラーチェーンの定番といえばKMC。国内でも潤沢な流通量を誇り最も安定して手に入れる事の出来るチェーンだ。同社のラインナップには安価なZ410もあるが、あえてZ510Hをオススメしたい理由がある。それは漕ぎ味の違いに他ならない。Z510Hはプレートに厚みを持たせ、伸びにくくしたことによりダイレクトにトルクをコグ(後輪の小ギア)に伝えることが出来る。街乗りピストバイクの場合はブレーキを使用することは大前提だが、時にはスキッドをすることもあるだろう。そんな小さな楽しみすらもチェーン一つで変わるのである。
イズミ(Izumi) ピスト用チェーン
シルバーとゴールドをラインナップする和泉商行のチェーン。和泉商行は昭和21年創業当時からチェーンを提供し続けてくれる正にその筋のプロフェッショナル。しかるにその技術の高さは折り紙付きといって良い。厚歯のピストチェーンしかり、飽きのこないカラーリングとその技術は初心者から上級者までオールマイティーのスタンダード。最初に手にするにはハイスペックかもしれないが、初めからいいものを、という方には是非オススメしたい。
ミケ(MICHE) ADVANCED チェーン
チェーンは駆動部を連結する、いわばパイプラインの様な役割を担う。だからこそ妥協の無いものを選びたい。 そこで、さらにオススメしたいのがミケのピスト用チェーン。
カラーは一般的なシルバーしかないものの、ガリの無さやスムーズな運びは体感してみて初めて気づかされるだろう。
それが無駄を一切排除した姿勢の理由であり、使ってみて初めて分かる感触、チェーンの神髄であり、間違い無くオススメできる答えなのである。


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